岩尾智秀
近年、非結核性抗酸菌症(NTM)の患者数が急増しています。日本では、NTM患者の約88.8%がマイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ複合体(MAC)肺疾患を患っています。MAC肺疾患の発症率は、非結核性抗酸菌症の急速な増加により増加しています。
結核菌感染症。MAC肺疾患の基本治療は化学療法ですが、クラリスロマイシン単独療法はMAC肺疾患患者に薬剤耐性菌株を誘発する可能性が高いため、専門医は禁忌としています。しかし、そのような治療例が臨床現場でどれほど存在するかは不明です。これは、長期にわたる調査が行われていないためです。